149参考資料ばね特性及び寸法の許容差この許容差表の等級は一つのばねに対して統一して一つの等級を与えるものでなく、取付け上または性能上必要やむを得ない項目のみシビヤな等級を選び、そのほかはできるだけ製造が容易なように許容差をつけるか、または省略するようにすべきものである。冷間成形圧縮コイルばねのばね特性及び寸法の許容差項目許容差または範囲ばね特性指定ばね特性は、指定高さ時の荷重を指定する。ただし、特にばね定数を必要とする場合は、これを指定することができる。指定高さ時の荷重指定高さ時の荷重は、そのときのたわみが試験荷重時のたわみの20〜80%の間にするように定める。ばね定数ばね定数は、試験荷重時のたわみの30〜70%の間の二つの荷重点によって定める。自由高さ⒜ ばね特性の指定がある場合は、参考値とする。 ⒝ ばね特性の指定がない場合は、次の表による。コイル直径コイル直径は、内径または外径のいずれか一方について規定し、その数値は次の表による。総巻数⒜ ばね特性の指定がある場合は、参考値とする。 ⒝ ばね特性の指定がない場合は、±1/4巻とする。コイル外側面の傾き無荷重の状態で各端面にそれぞれ直面な軸に対するコイル外側面の傾きを測る。許容限度は次の表とする。ピッチの不同等ピッチのばねは、全たわみの80%を圧縮した場合、両端部を除いてコイルが接してはならない。等 級1 級2 級3 級有効巻数3以上 10以下±5%±10%±15%10を超えるもの±4%±8%±12%等 級1 級2 級3 級有効巻数3以上 10以下±5%±10%±15%10を超えるもの±4%±8%±12%等 級1 級2 級3 級D/d004以上 8以下±1.0%、最小±0.2mm±2.0%、最小±0.5mm±3.0%、最小±0.7mm8を超え 15以下±1.5%、最小±0.5mm±3.0%、最小±0.7mm±4.0%、最小±0.8mm15を超え 22以下±2.0%、最小±0.6mm±4.0%、最小±0.8mm±6.0%、最小±1.0mm等 級1 級2 級3 級D/d004以上 8以下±1.0%、最小±0.15mm±1.5%、最小±0.20mm±2.5%、最小±0.40mm8を超え 15以下±1.5%、最小±0.20mm±2.0%、最小±0.30mm±3.0%、最小±0.50mm15を超え 22以下±2.0%、最小±0.30mm±3.0%、最小±0.50mm±4.0%、最小±0.70mm等 級1 級2 級3 級コイル外側面の傾き0.02Hf(1.15゜)0.05Hf(2.9゜)0.08Hf(4.6゜)注 Hf:自由高さかっこ内は傾きの角度(1)冷間成形圧縮ばねのばね特性および寸法JIS B 2707から引用して表示する。(2)冷間成形引張ばねのばね特性および寸法JIS B 2708から引用して表示する。項目許容差または範囲ばね特性指定ばね特性は、指定長さ時の荷重を指定する。ただし、特にばね定数を必要とする場合は、これを指定することができる。指定高さ時の荷重指定長さ時の荷重は、そのときのたわみが試験荷重時のたわみの20〜80%の間にするように定める。ばね定数ばね定数は、試験荷重時のたわみの30〜70%の間の二つの荷重点によって定める。自由長さ⒜ ばね特性の指定がある場合は、参考値とする。 ⒝ ばね特性の指定がない場合は、次の表による。コイル直径外径で規定し、その数値は、次の表による。総巻数およびフックの対向角総巻数は、原則として参考とし、フックの対向角の許容差は、受渡当事者間の協定による。βの値等 級1級2級3級有効巻数3以上 10以下0.050.100.1510を超えるもの0.040.080.12等 級1 級2 級3 級有効巻数3以上 10以下±5%±10%±15%10を超えるもの±4%±8%±12%等 級1 級2 級3 級D/d004以上 8以下±1.0%、最小±0.2mm±2.0%、最小±0.5mm±3.0%、最小±0.7mm8を超え 15以下±1.5%、最小±0.5mm±3.0%、最小±0.7mm±4.0%、最小±0.8mm15を超え 22以下±2.0%、最小±0.6mm±4.0%、最小±0.8mm±6.0%、最小±1.0mm等 級1 級2 級3 級D/d004以上 8以下±1.0%、最小±0.15mm±1.5%、最小±0.20mm±2.5%、最小±0.40mm8を超え 15以下±1.5%、最小±0.20mm±2.0%、最小±0.30mm±3.0%、最小±0.50mm15を超え 22以下±2.0%、最小±0.30mm±3.0%、最小±0.50mm±4.0%、最小±0.70mmαの値等級1級2級3級α0.100.150.20有効巻数が3以上のものは、次による。 ± 〔初張力×α+(指定長さ時の荷重−初張力)×β〕ここにα(初張力のばらつき)とβ(たわみに対する荷重のばらつき)はそれぞれ次の表による。冷間成形引張コイルばねのばね特性及び寸法の許容差
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